糸芭蕉の手入れ作業役場職員らが汗

糸芭蕉の手入れに汗を流す参加者=知名町=

知名町・地元の特産品知る

 【沖永良部】知名町下城にある沖永良部芭蕉布工房のスタッフと同町役場の職員らが18日、糸芭蕉の管理作業を行い、雑草の除去や肥料散布などに汗を流した。

 芭蕉布は、糸芭蕉の茎の繊維で作られており、工房近くの畑で約3000本を栽培している。

 毎年この時期に、工房スタッフと地域住民のほか、地元の特産品を知るために役場職員も参加して管理作業を行っている。

 この日は、枯れた糸芭蕉の葉や畑内の雑草を除去した後、糸芭蕉の根本に肥料をまいていった。

 4月に同町役場に入庁した西隆盛さん(28)は「実家でサトウキビやジャガイモを栽培していたので農作業の経験はあるが、芭蕉の手入れは初めて。大事な体験になった」と話した。

 工房の長谷川千代子さん(82)は「新型コロナウイルスで大変な中、作業を手伝ってくれて本当に感謝。これからもみんなで島の宝を守っていきたい」と語った。