「ツクシガモ」飛来

田んぼで色鮮やかな姿を見せるツクシガモ(西康範さん撮影)

鮮やかな色合い美しい
龍郷町秋名の田袋

龍郷町秋名の田袋に「ツクシガモ」が飛来している。西康範さんが25日、撮影した。迷鳥で、西さんによると毎年奄美で確認されているという。

 NPO法人奄美野鳥の会発行の『奄美の野鳥図鑑』によると、カモ目カモ科で大きさはカモ類とガン類の中間。オスの顔は緑色がかった黒で、胸から背にかけて赤褐色の帯模様がある。また、背に2本、腹の中央に1本の黒い帯がある。くちばしは赤で、足は赤っぽいオレンジ色。色鮮やかな美しさが特徴。

 同法人の鳥飼久裕会長によると、ツクシガモは大陸で繁殖し、冬に「筑紫」の名の通り九州北部に渡る。「今回は越冬を終えて大陸に帰る途中、方角を誤って奄美に飛来したのではないか」と鳥飼さんは推測する。

 西さんによると、同じく迷鳥のアカツクシガモが大和村でも4カ月ほど滞留しているという。