奄美市民歌、歌詞決まる

奄美市民歌の歌詞が決まり、朝山市長に報告した同制定委員会の田丸委員長(左)

制定委が朝山市長に答申 保岡さん(東京都)が最優秀賞
「未来に向けシンボル的な歌詞」

 市から委嘱を受け市民歌の歌詞制作などを進めていた「奄美市民歌制定委員会」(田丸友三郎委員長、16人)は1日、東京都の保岡直樹さん(49)の歌詞「輝く未来へ」を最優秀賞に決めたと発表した。市民のパブリックコメント、同選考委員会の決定などを経て、同制定委員会が満場一致で採決。この日、朝山毅奄美市長に答申した。

 市民歌制定は新市13年目を契機に、市の更なる一体感、ふるさと意識の高揚や市のイメージアップを目指し、昨年7月から着手。歌詞の制作を先行し、全国民を対象に募集した。

 応募総数は64作品。選考では、▽老若男女が親しみやすく後世まで歌い継がれる歌▽奄美市の情景が思い浮かぶような歌▽歴史・文化を感じさせる歌―などを基準に優秀3作品を選び、市民のパブリックコメントを実施。49件の意見を踏まえて補作し、歌詞を発表した。

 奄美市名瀬の庁舎市長室を訪れた田丸委員長は、朝山市長や要田憲雄教育長らに決定の経緯や趣旨などを報告。「末永く愛されることをポイントに厳選に審査した。作者の想いが伝わり、未来に継がれる歌詞になった」と伝え、朝山市長は「未来に向けてのシンボル的な歌詞。奄美市が一体となって羽ばたくイメージになっている」と評価した。

 今後は、作曲者を選定し曲づくりに移行。年度内での完成を目指す。

 なお、パブリックコメント時の歌詞などは、同市のホームページで確認できる。