休校10日まで延長を要請

「5連休、拡大食い止める大事な時期」
感染者対応 一般病棟でも受入れ
三反園知事

 【鹿児島】新型コロナウイルス感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言の期間が延長される見通しになったことを受け、三反園訓知事は1日に県庁で会見し、当初6日までとしていた学校への休業要請を10日まで延長することを発表した。

 11日以降の対応については4日に発表されるとみられる政府の宣言延長の期間、区域、県内の感染者発生状況などを総合的に判断して決める。6日までとされていた飲食店、遊興施設などへの休業要請に関しても、政府の判断に基づいて改めて検討するという。

 また県内で感染者が発生した場合の対応に関して、指定医療機関が一般病棟でも受け入れ、新たに126床で対応が可能になった。また一般病院でも127床の受け入れができたことにより、対応可能なベッド数が253床となった。

 感染しても軽症者、無症状者に関してはホテルでの受け入れが望ましいことから、民間のホテル188室を確保。さらなる増加も見込んで対応可能な部屋の確保に協力要請しているという。

 感染拡大防止のために休業要請に応じた業者への協力金、宿泊施設への予約延期に対する協力金、軽症者のための施設確保などにかかる今年度の一般会計補正予算約20億円が議会の承認を得ない専決処分で決定した。

 現在県内では4月20日に9、10例目の感染が確認されて以降、新たな発生者は出ていない。三反園知事は「県民の皆さんの協力のおかげ」と感謝し、更なる感染者を出さないためにも「(2日から始まる)5連休が本当に大事な時期になる。県民と心を一つにして拡大防止に取り組んでいきたい」と話し、県境をまたいだ不要不急の移動の自粛を強調した。また奄美群島などの離島に関しては、県内の移動であっても不要不急な移動を自粛するよう強く要望していた。