憲法の日に「不戦平和」訴え

街宣車での出発を前に不戦平和を訴える文澤代表

九条の会ネット 縮小・時短で「街宣行動」

 9団体でつくる「奄美憲法九条の会ネットワーク」(文澤竹弘代表)は憲法の日の3日、憲法9条の維持などを訴える「街宣行動」を奄美大島の各地で行った。新型コロナウイルス感染症の影響で集会などは中止。少人数での車や街頭での宣伝にとどめ、道行く市民に不戦平和などを呼び掛けた。

 この日は3密を避けるため、市内で予定していた「九条スピーチ」や「映画上映」などの集会を全て中止。決議文採択やシュプレヒコールも控えるなど、規模縮小・時間短縮で行った。

 午前10時、奄美市名瀬の憲法ひろば前に立った文澤代表は「新型コロナのまん延を戦争に例えて、憲法に緊急事態条項を設けることで、改憲を果たそうとする動きがある」など現政権を批判。「新型コロナを人類の英知で収束させるとともに、(憲法維持に向け)平和を願う世界の人々と力を合わせよう」と訴え、街宣車に乗り込んだ。

 街宣行動では車5台を走らせ、奄美市や龍郷町、大和村などを巡回。集団的自衛権行使や沖縄県辺野古基地建設の反対を訴え、「日本国憲法を順守し、世界平和へ生かす取り組みを広げよう」など、車上から呼び掛けた。

 なお同日開催の「名瀬九条の会総会」は、8月15日に延期した。