龍柄の羽織を贈呈

龍さんから贈られた龍柄の羽織をマネキンに飾った原田さん

博報堂顧問の龍さん
南の島の小さな博物館「龍乃郷」へ

 東京在住で、龍郷町龍郷・龍家の分家筋になる龍一文さん(61・元警察学校校長・現博報堂顧問)はこのほど、知人から還暦祝いにいただいた龍柄の羽織を、昨年8月に西郷南洲流謫跡近くにオープンした南の島の小さな博物館「龍乃郷」へ贈呈した。

 龍柄が施された羽織を贈られた「龍乃郷」の原田千賀子さんは、「珍しい羽織をいただいて恐縮しています。しかも龍さんが、龍家の分家とうかがってますます、ありがたく思います。皆さまからの贈り物でできている博物館です。ぜひ、この機会に羽織を含めてご覧ください。お待ちしています」と語った。

 同博物館の欄間には、原田さん自らが描いたイナヅマの中を駆け回る巨大龍の墨絵や、原田さんが調べた龍が付く日本の地名や寺院など、龍にまつわる珍しい資料や工芸品などであふれている。

 本土からのお客さんも多いとのことで、「龍はみんなのあこがれの的。これからは、龍郷町の命名や龍ロード構想など、龍郷を売り出していきますね」と、龍を愛する企画に向けて動き出している。

 原田さんは、奈良県にも「散華美術館」を開設。奄美と往復していたが、新型コロナウイルスのため3月末ごろから帰省せずに同館を開館中。開館時間は午前10時~午後4時で維持協力費として入館料500円。問い合わせ先は原田さん電話090―4560-4525。