「SDGs」テーマに奄美の可能性アピール

WEBハッカソンで紹介した動画の画像

WEBハッカソン参加 奄美ソーシャルビジネスプロジェクト「まぐみ」
グリーンストアや朝日酒造の取り組み紹介

インターネット上のテレビ会議で、国連サミットで採択された持続可能で多様性のある社会の実現のための17の国際目標である「SDGs」をテーマに意見交換する「WEBハッカソン」が23日開催された。奄美からも「奄美ソーシャルビジネスプロジェクトチーム まぐみ」が参加、奄美群島の特産品や自然環境などを生かした、持続可能な社会づくりを呼び掛けた。

WEBハッカソンは日本青年会議所IT部会や野村総合研究所などの主催で、全国各地の約20チームと大手企業などがテレビ会議システム「Zoom(ズーム)」でつながり意見交換した。参加者は約8分間のPR時間を使い、ネット上でそれぞれの取り組みを紹介し、興味を示した企業などの支援を受けることで、プロジェクトの実現を図る。

奄美から参加した「まぐみ」は、奄美ソーシャルビジネスオフォス合同会社(宇検村)の鈴木進一社長をリーダーに、㈱グリーンストア(奄美市)の里綾子社長、朝日酒造(喜界町)の喜禎浩之社長、あまみカメラ(龍郷町)の坂元秀行代表の4人で結成したチームで、チーム名のまぐみには「気の合う仲間」という思いを込めた。

ハッカソンでは、坂元さんが製作した約5分間の映像で奄美の自然や文化を紹介しながら、特産品を発掘し国内外に届ける取り組みや、年間平均風速7㍍の風を利用した風力発電構想などのアイデアを発信した。

チームリーダーとして、プレゼンテーションを行った鈴木さんは「公共交通や物流、通信環境など離島が抱える課題を新しいつながりによって解決したいという思いで参加した。風力発電など大手企業にも高い関心を示してもらい、大きな手ごたえを感じている」と話し、▽世界▽歴史▽内地▽群島間▽島内―の五つをキーワードに、つながる取り組みを進める計画を示し、「是非、奄美の多くの人に参加してもらい、一緒に奄美の魅力や可能性を世界に発信していけたら」と抱負を語った。

まぐみのPR動画は無料動画サイト「ユーチューブ」でも公開されている。

チームリーダーの鈴木さん


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