市民向け宿泊費8割助成

観光事業者の登録申請を呼び掛ける境田事務局長

宿泊・体験プログラム緊急経済支援
観光物産連 登録事業者の受付開始

 奄美市が実施する宿泊・体験プログラム利用助成事業などに登録する市内の観光事業者の受付が26日から始まった。市から委託を受けたあまみ大島観光物産連盟(有村修一会長)で受け付けており、同連盟は、ホームページなどで助成事業に登録する事業者の参加を呼び掛けている。

 新型コロナウイルス感染症の拡大により観光客が激減、大きな打撃を受けている観光業界に対する助成事業で、市内の宿泊施設や体験型観光プログラム「奄美シマ博覧会」にプログラムを提供している事業者、旅行事業者などが対象。事業費総額は2000万円で、▽観光事業者向けブラッシュアップ助成事業(1000万円)▽市民向け宿泊・体験プログラム利用助成事業―の2種類の支援事業からなる。

 ブラッシュアップは、コロナの影響で観光客の利用が難しい状況を活用し、事業者間で、宿泊、体験プログラムを利用、サービスの向上や相互のレベルアップにつなげる取り組みを支援するもの。宿泊や体験プログラムにかかる費用全額を市が助成する。

 市民向け助成事業は、市民が市内の宿泊施設や体験プログラムを利用した際、利用料の8割(利用料金の上限2万円)を市が助成。島外からの観光客受け入れが難しい中、市内での利用促進を図ることなどが目的。

 市から事業を委託した同観光連盟の境田清一郎事務局長は「こんな時だからこそ、みんなで島を知り、島を支え、島を育てる機会にしたい。多くの市民に足もとにある奄美の魅力を体験してほしい」と利用を呼び掛ける。

 具体的な実施期間は未定だが、感染者がいなくなった時期を想定。事業者間のブラッシュアップを図ったうえで、市民向け事業をスタートする。

 登録など事業に関する問い合わせは同観光連盟(0997―53―3240)へ。