元気に108歳

スタッフら(左側)の踊りに合わせて手を動かす大里アキさん(右端)=和泊町国頭=

島内最高齢 大里アキさん誕生日
和泊町グループホームで祝う

 【沖永良部】島内最高齢の大里アキさんが25日、108歳の誕生日を迎えた。大里さんが入所する和泊町国頭字の「グループホームひだまり」でパーティーが開かれ、施設の入所者やスタッフらと祝った。

 大里さんは1912(明治45)年生まれで同町和字出身。2009年から同施設を利用している。

 パーティーは、新型コロナウイルス感染拡大予防のため人数を制限して開催された。

 参加者の拍手に迎えられる中、大里さんは花冠を付けて登場。「ハッピーバースデートゥーユー」の合唱後、大里さんは、みんなの掛け声に合わせてケーキの上に灯されたロウソクを吹き消した。

 来ひんとして訪れた前田修一副町長がクジャク節などの民謡を披露すると、大里さんも漢詩「川中島」を吟じて聞かせた。

 施設の通村さとみ管理者は「大里さんを島のお母さんと慕って、今でも島外から人が会いに来たり、手紙が届いたりする。本当にすごい人。学ぶところがたくさんある」と話した。

 大里さんは「若い時は畑仕事を頑張ってきた。令和の時代も自分でできることを頑張りながら、施設のみんなと明るく楽しく過ごしたい」と感謝のメッセージを読み上げた。

 最後に「えらぶ百合の花」と「サイサイ節」の総踊りがあり、目の前で踊るスタッフらに合わせて大里さんも手を動かして楽しんだ。