勝村さん発案の応援メッセージ
希望を乗せて走れ 「明るい未来へ 立ち向かおう!」
島民から募集の第2弾も計画
奄美大島内で路線バスを運行する㈱しまバスは25日から、島民や全国の人に向けての応援メッセージを施したラッピングバスを運行している。新型コロナウイルス禍の中、島内や全国の人を元気づけたいと社員が発案した。今回のラッピングは第1弾。6月には島民からメッセージやイラストを募集する第2弾も計画している。
同社はこれまでにも、世界自然遺産登録や大島紬振興など、車体のラッピングでメッセージを発信してきた。今年は新型コロナウイルスの影響により観光客の貸し切りバス事業が低迷。勝村克彦社長代理は、「経営的にも厳しい中、バス会社として何かできることはないかと考えた」と話す。ラッピングは勝村さんが発案、社内でメッセージとデザインを考案した。
ラッピングバスの車体左側面には「明るい未来へ 島民一致団結して立ち向かおう!負けるな日本!がんばれ奄美!」のメッセージが70㌢×3・5㍍サイズで大書され、太陽と虹、しまバスキャラクターの「あまみくん」のイラストがあしらわれている。
コロナ禍に立ち向かう人たちに向けたメッセージだが、あえて「コロナ」などの言葉は使わず、見た人が明るい気持ちになれるような表現にした。
ラッピングバスは奄美市笠利町から瀬戸内町まで島内全域で全3台が運行。6月からはホームページでメッセージやイラストを募集し、第2弾として運行予定。
勝村さんは「新型コロナウイルスの第1波が落ち着きを見せ始めている。終息後はまた多くの観光客に島を訪れてもらえるよう、バス会社として頑張っていきたい」と話した。