しまバス平日昼間減便へ

島民の貴重な移動手段であるしまバス

「路線バスの灯絶やさぬため」苦渋の決断
6月1日から

 奄美大島内で路線バスを運行する㈱しまバスは6月1日から当面の間、ダイヤ改正を行う。平日のダイヤ数は45ダイヤから42ダイヤに変更。平日昼間を中心に減便・運休となる形。新型コロナウイルスの影響で利用者が減少したことによるもの。通勤・通学・通院などの利用者のため、朝夕と土日はほぼ従来通りのダイヤを確保する。

 勝村克彦社長代理によると、同社の路線バス事業における4月の収益は、昨年の同じ月と比べ40%減。臨時休校で通学者が減ったことと、外出自粛によるものとみられる。加えて、同社の主力事業である貸し切りバス事業も観光客の減少により収益が見込めず、経営面が厳しい状況。

 島内唯一の公共交通機関である路線バス事業継続のため、利用者の少ない時間帯で最低限のダイヤ削減を行い、経費節減を狙う。「しまバスをもっと利用してほしい思いがあるが、不便をおかけし申し訳ない」と勝村さんは話す。

 減便となる路線は以下の通り▽こしゅく第1公園~大熊▽大熊~こしゅく第1公園▽奥又~和光園▽奥又~中心商店街~和光園▽平田町奥又~こしゅく第1公園▽平田町奥又~中心商店街~こしゅく第1公園▽奥万田~和光園▽ウエストコート~せとうち海の駅▽ビッグⅡ~安木屋場。1時間当たり1~2便の減便となる。

 奥万田~三太郎の里の路線に関しては1本増便。29日からしまバス本社、各待合所にてダイヤ表が配布される。