特産品の「シマ桑」

今井力夫町長(右)からシマ桑を受け取る町校長会の長野秀樹会長(中央)と林富義志教育長(左)=知名町=

6月1日から学校に提供
知名町・子ども達の健康増進に

 【沖永良部】知名町は28日、6月1日から町内の小中学校に特産品の「シマ桑」を提供すると発表した。同日、知名町役場町長室で贈呈式を行い、今井力夫町長が町校長会の長野秀樹会長(知名小学校長)にシマ桑を手渡した。

 子ども達の健康増進につなげようと提供を決めた。日常の学校生活でシマ桑の粉末を水に溶かすなどして飲んでもらう。

 今井町長は「シマ桑には多くの効能があり、子ども達の成長に素晴らしい働きをしてくれると期待したい」と話した。

 長野会長は「郷土の特産品に触れる良い機会。将来、子ども達が島を離れた時に地元をPRしてくれるだろう」と語った。

 同町では、2012年にシマ桑を粉末にする「えらぶ特産品化工場」を整備、13年から生産組合を発足して原料の安定生産に取り組んできた。現在は、学校給食でシマ桑をパンの生地に練りこんだ「シマ桑パン」などのメニューが出ている。今年度の組合員数は6人、19年度の生産量は1万1659㌔㌘。