持続化給付金 サポート会場開設へ

申請方法などの説明が掲載されている持続化給付金のホームページ

奄美市、15日から奄美文化センターに
事前準備と予約呼びかけ

新型コロナウイルス対策で国が事業者に最大200万円を支給する「持続化給付金」の申請が5月1日から始まっているが、申請受付がオンラインのみで、パソコン操作に慣れていない人や電子申告の方法が分からず申請できずにいる事業者が多いことから、経済産業省は全国約500か所に申請サポート会場の開設を行っている。奄美大島でも15日から、奄美市の奄美文化センター2階に開設、申請を希望する事業所の支援を行う。サポート会場は完全予約制での受付となっており、奄美大島商工会議所や各市町村の商工会は、事前に連絡するよう呼び掛けている。

持続化給付金は、新型コロナウイルスの影響で売り上げが前の年の同じ月より50%以上減った中小企業や個人事業者が対象。中小企業は200万円、個人事業者やフリーランスは100万円を上限に支給される。申請から給付まで通常2週間程度とされているが、書類の確認作業などで審査が遅れるケースも多く、支給を急ぎたい経産省は、事前の相談体制の強化を図っている。

県内のサポート会場は、鹿児島市など9カ所ですでに開設されており、奄美市が10カ所目。約10人体制でパソコン入力などをサポートする。申請作業には30分~1時間程度要するという。開設期間は7月15日までの1か月間で、月~金曜の午前9時~午後5時まで、給付金の申請を希望する事業者の申請代行などサポートする。

利用は完全予約制で、ウイルス対策で人数制限があるため事前に電話かウェブでの予約が必要となる。しかし、地域によっては予約が取りにくいうえ、電話で質問を受けるコールセンターもつながりにくいといった声が多く寄せられているとう。こうした状況から、経産省は全国すべての商工会議所と商工会で、申請を支援する体制をとることにし、サポート会場の予約なども受け付けることになった。

申請に必要な書類は確定申告書や店の売り上げ台帳、通帳の写しなど。奄美大島商工会議所の担当者は「申請に必要な書類に不備があると、申請できない場合もある。サポートを希望する事業者は、まず商工会議所や地元の商工会に事前予約と申請書類などに関する相談をしてほしい」と話している。

持続化給付金に関する問い合わせは同商工会議所(電話0997―52―61111)ほか、各市町村の商工会で受け付けている。サポート会場の電話予約はコールセンター(0120―115―570)ほか、持続化給付金ホームページでも受け付けている。