伊地知実利会長(手前)から委嘱状を受け取る畑かんマイスター(奥)=和泊町=
事業PR向けビデオ作成
畑かんマイスター、4人任命
【沖永良部】2020年度沖永良部島畑地かんがい営農推進協議会(会長・伊地知実利和泊町長)の総会が9日、和泊町役場・結いホールであった。議事では、今年度の事業計画などを承認したほか、畑かん事業PRビデオの作成に取り組むことを決定。水利用の啓発に協力する「畑かんマイスター」には、新たに4人が任命された。
総会には、両町の関係機関から約50人が参加。伊地知会長は「畑かん整備地区では水利用率が徐々に上がっている。畑かん営農の戦略を立て、関係施設の存在意義を示すことで、ライバル産地との差別化を図っていきたい」とあいさつした。
提出された4議題は全て承認された。今年度実施する事業PRビデオ作成は、畑かん事業の必要性や散水効果などをまとめた内容で、来度完成予定の地下ダムの完工式(21年11月予定)での上映を計画している。
新たに任命された畑かんマイスターは、大栄善享さん(和泊)、三島稔さん(同)、撰隆志さん(同)、中山鉄馬さん(知名町)の4人。マイスター制度は、2015年度から始まり、畑かんを活用した営農を積極的に行っている農業者に委嘱される。今年度から2人増員し、計8人で活動する。