2波3波に備えて研修

対策としての手洗いを実践する参加者たち

 

小川医師がコロナ予防で講話
大和村集落まるごと体験協

 

 大和村の宿泊・飲食店事業者などでつくる大和村集落まるごと体験協議会(中村修会長)は10日、新型コロナウイルスについて医師から学ぶ「研修会」を同村体育館で開いた。講師は、大和診療所の小川信医師。参加者らは第2波・3波にも備えようと、新型コロナウイルスの症状やリスクの講話に耳を傾け、店や施設運営の疑問などアドバイスを求めた。

 研修会は、緊急事態宣言解除で実際に客を迎えるにあたり、予防知識や対策を事前に身につけよう実施。メンバー約20人が参加し、新型コロナウイルスの感染性や臨床像、予防対策などを学んだ。

 小川医師はまず、感染予防として、▽手洗い▽咳エチケット▽かぜなら休む―の3点を推奨。手洗いは「中途半端なアルコールより、ふんだんな水で洗う方が効果は高い」など解説した。

 ウイルスの感染経路や感染者の症状などを説明した小川医師は「現在ワクチンや特効薬はなく、手元に届くまで少なくとも2年はかかる」と強調。「新型コロナウイルス対策は高齢者を守る戦いでもある。新しい様式の実践を心掛けてほしい」など呼び掛けた。

 質疑では民宿経営者などから「清掃にはアルコールがやはり有効か」「食事時、密接を回避するにはどうすればよいか」など質問。小川医師は「食器洗剤や漂白剤を希釈して使っても除菌はできる」「向かい合わず横に座って話すのも一つの方法」などアドバイスした。