大高生らが医療従事者にエール

撮影に臨む新体操部の生徒ら


ラストシーンの撮影で、ドローンに向かって手を振る生徒ら

青春の輝きを励ましの力に
華やかな展示とパフォーマンス
応援動画撮影

 奄美市名瀬の大島高校で13日、生徒らがドローンを使って動画撮影に臨んだ。新型コロナウイルスの対応に当たる医療従事者への応援のため。校内には医療従事者に対する感謝と応援のメッセージが掲げられ、吹奏楽部の演奏に合わせて、生徒らが華やかな展示とパフォーマンスを披露した。

 生徒会の生徒が発案し、吹奏楽部・書道部・ダンス部・新体操部・美術部・英語部の生徒らが参加した。ドローンを使った撮影には、奄美市名瀬の映像クリエイター「離島ぐらし」の田中良洋さんが協力。大高の特徴である吹き抜けの廊下や屋上を活用して撮影した。

 午前9時半から校舎屋上にて、書道部員が応援メッセージを大書するパフォーマンスを披露。続いて、美術部の絵画が飾られた吹き抜けで、吹奏楽部・ダンス部・新体操部がパフォーマンスを披露した。炎天下で繰り返し撮影が行われたが、生徒らは笑顔で取り組んでいた。

 書道パフォーマンスを一発で成功させた書道部の興優花さん(3年生)は「決められた時間内で書ききることが大変だった。動画を通してみんなに元気を与えられるといい」と話した。

 フープやリボンを使い、華麗な演技を披露した新体操部の岡村万菜子さん(2年生)は「新体操は室内競技なので、風のある屋外での演技に苦労した。他の部活と一緒になって一つの作品を作ることができて良かった」と振り返った。

 この日のために約20点の絵画を制作したという美術部の山﨑あやらさん(3年生)は「奄美の豊かな自然をイメージして絵を描いた。自分たちは14日に引退するが、今年は新型コロナウイルスの影響で文化祭や芸術祭が中止になり、発表の場がなかった。動画を撮影したことで、晴れ晴れとした気持ちで引退できる」と語った。

 撮影した動画は教職員らが編集し、作品にする予定。