国際ソロプチミスト奄美クラブの保禮子会長
「多くの人に引き継いでいきたい」
女性、女児の生活・地位向上 18日式典
女性と女児の生活水準向上のためのボランティア活動団体・国際ソロプチミストの奄美クラブは今月2日、認証30周年を迎えた。18日には30周年記念式典が行われる。
同団体のホームページによると、「ソロプチミスト(SOROPTIMIST)という団体名は、ラテン語で姉妹(SOROR)と最良(OPTIMA)を掛け合わせた造語。来年100周年を迎える同団体は、米カリフォルニア州で多種多様な分野で活躍する80人の女性が、持てる能力と実行力を社会の奉仕に捧げるために集まった。現在は122か国、会員数は7万5000人を超える」という。ビジョンは「女性と女児が、自分たちの個々の、そして女性と女児全体としての潜在能力を発揮し、憧れを実現し、世界中での力強く平和な地域社会の創出に平等な発言権を持つ」としている。
日本では、1960年に日本で初めての「東京ソロプチミストクラブ」が認証された。奄美クラブの初代代表は奄美市の西平酒造㈱の西平翠氏。現在は同市在住の保禮子氏が会長を務める。奄美クラブでの主な活動は、「困難な状況の中で新たな人生を切り拓こうとする女性」を対象として作文を募集、審査のうえ表彰し、資金を贈るプロジェクト(夢を生きる賞)や、チャリティーバザー、災害見舞金や社会福祉協議会への寄付。
保会長は、「先輩方が積み重ねてきた30年に及ぶ活動の中で、地域への奉仕活動をはじめとして、世界的奉仕、女性と女児の世界的変革の達成力に影響していると自負している。これからも自然豊かな奄美の地で、ソロプチミストの精神が多くの人に引き継がれて、活動がさらに広がっていくことを願っている」と展望を語った。