地域老人クへベスト手渡し

秋名小児童らからベストを受け取る子ども見守り隊メンバー

登下校の見守り 龍郷の秋名小児童
感謝の気持ち込めて

 龍郷町の秋名小学校(平田郁夫校長、児童23人)は18日、嘉渡・秋名・幾里集落の老人クラブの有志による「子ども見守り隊」のメンバーに反射材仕様のベスト(ユニフォーム)を手渡し、日頃の感謝の気持ちを伝えた。各集落から同隊の代表が2人ずつ訪れ、児童らから笑顔でベストを受け取った。平田校長や、訪れた奄美警察署の署員からも、地域ぐるみの協力への謝辞が述べられた。

 子ども見守り隊は、同署の地域課・秋名駐在所の喜多林寛俊巡査長が中心となって4月から活動を始めた。児童の登下校時に各地域の路上に立ち、不審者や交通事故からの見守りを実施している。

 同署の生活安全刑事課・池井翔太警部補は、「『おかしやお金をあげる』と言い、子どもへ声を掛ける事案が発生している。誘拐などの犯罪つながる可能性があるため、“いかのおすし”を実施して、安全に過ごしてください」と呼び掛けた。

 県警察ホームページによると、“いかのおすし”とは不審者に遭遇したとき,犯罪に巻き込まれないための防犯標語(合言葉)という。▽『いか』ない▽『の』らない▽『お』おごえでさけぶ▽『す』ぐにげる▽『し』らせるー。

 子ども見守り隊のメンバーで、嘉渡老人クラブの德秀信会長は、「今後も子どもたちを守るために活動していきたい。子どもは地域の宝」と強調した。

 同小の村﨑壽.吏=ことり=さん(6年)は、「これからも事故のないように気をつけたい。毎朝わたしたちを見守ってくれてありがとうございます」と話した。