オンラインで社会科授業参観・研究

円小で実施された「Web会議システムを活用した校内研修」。4年生3人と幸田教諭が参加した研究授業

Web会議システムで校内研修
龍郷町円小で実施 鹿大附属小に講師依頼

 龍郷町立円小学校(德永順美校長)と、鹿児島市の鹿児島大学教育学部附属小学校(假屋園昭彦校長)間をオンラインで結んだ「Web会議システムを活用した校内研修」が22日、円小で実施された。社会科の授業参観・研究が行われた。インターネット回線とパソコンを使用し、円小での「ごみ分別、リサイクルなどを学習テーマにした研究授業」の映像や音声を撮影し、鹿大教育学部附属小と共有した。その後、鹿大教育学部附属小の教諭(講師依頼)らも映像参加してWeb会議システム(Zoom)を活用した「校内研修」が開かれ、質疑応答、研究協議、指導助言等があった。

 龍郷町教委の宮崎憲一郎指導主事によると、これまで、島外講師を龍郷町へ派遣してもらう研修では、旅費や時間などさまざまな課題があったが、Web会議システムを使った研修ができれば、課題解決につながる。「Web会議を用いた島外講師との連携による研修は、今後の離島における研修の在り方の一歩になる」と期待している。町教委側から鹿大教育学部附属小で主に社会科が専門教科の藤﨑智大教諭へ講師依頼した。

 研修には、円小5人、町教委3人、鹿大教育学部附属小から2人が参加した。

 最初に円小4年教室で研究授業が行われ、幸田彗斗教諭、男女児童3人が参加した。「リサイクルをすると、どんな良いことがあるだろう」などのテーマで授業を行った。幸田教諭は「2013年の鹿児島県のごみリサイクル率ランキングでは、大崎町が1位で80・0%、龍郷町が36位で7・6%」との数字を示し、大崎町でのごみ分別(27種類)、リサイクルを進めた経緯など説明した。

 児童3人は「リサイクルして良いこと」についてそれぞれの考えを発表した。

 図書室で校内研修があり、藤﨑講師らも参加。仮説1~3に対する▽授業者の話▽研究協議▽展望―など意見を出し合った。