日本で2例目の「カエデエソ」

昨年10月に奄美大島近海で釣れた「カエデエソ」は、日本で2例目、世界でも珍しい記録となった(鹿大総合研究博物館提供)

奄美大島近海で釣れる
世界でも珍しい記録 鹿大総合研究博物館が鑑定

 2019年10月に奄美大島近海で変わった魚が釣れた。この魚を奄美市名瀬港町で「前川水産」を経営する前川隆則代表が、知人の鹿児島大学総合研究博物館の本村浩之教授宛てに送り、鑑定してもらったところ、このほど、日本で2例目となる珍しい「カエデエソ」と判明した。世界でもハワイ海域での記録しかないらしく、とても珍しい魚が奄美大島近海で釣れた。

 本村教授、鹿大水産学部4年の古橋龍星さんによると、「調べた結果、およそ10年前にハワイで初めて見つかった報告がある。日本では昨年、小笠原諸島で日本初の『カエデエソ』が発見され、最近、論文報告された。今回の奄美で発見された『カエデエソ』は、日本で2番目の記録となる」。

 古橋さんによると、奄美で見つかった「カエデエソ」の採集日は、19年10月19日。体長は20・92㌢。

 前川代表は「釣れた場所は、奄美近海で間違いないが、釣り人、海域、水深など詳細は分からない」と話した。