JAあまみ総代会

10議案を原案通り可決したJAあまみ第14回通常総代会

理事18人、監事8人選任 新組合長に窪田氏
事業利益1049万円

 JAあまみ(正組合員1万9人、准組合員8208人)の第14回通常総代会が24日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。役員選任、20年度の事業計画、定款の一部変更など10議案を原案通り可決。理事18人、監事8人を選任し、総代会後の理事会で窪田博州新組合長(63)=伊仙町検福=を選任した。任期は3年。

 19年度事業利益は1049万7千円(前年度2億2105万2千円)、当期余剰金は2068万9千円(同2億866万9千円)。単体自己資本比率は12・89%(同比0・01?減)だった。

 販売事業では、サトウキビは大きな台風被害がなく天候にも恵まれ、生産量36万3987㌧(前年度比2万9791㌧増)、平均糖度14・48度(前年13・31度)と回復。子牛価格はCSF(豚コレラ)の影響が懸念されたが、平均68万6490円(前年70万6744円)と概ね好調で、子牛販売額は103億1427万3千円と4年連続で100億円を突破した。

 野菜は35億1524万4千円(達成率79・2%)、果樹は5458万9千円(同68・8%)。バレイショは暖冬や青枯れが響き単収が大幅に減少。ゴマやサトイモ、パッションやマンゴーは、相場低迷や適期販売などで苦戦。花きは3億3152万円(同88・9%)で、コロナ禍で行事の中止が相次ぐなど厳しい状況が続いた。

 20年度事業計画では、中期3カ年計画に基づき「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」を推進。コロナ禍で需要低迷が見込まれる中、対策については国や政府への政策提言を続けるとした。

 理事報酬は4820万円以内で、監事報酬は1423万円以内。額は各会に一任。質疑応答では、「信用事業だけでなく、営農指導・販売事業にももっと力を入れるべきではないか」との意見もあり、山口利光前組合長は「営農指導の新たなビジョン策定を進めており、積極的に計画・実践を進めたい」など答えた。

 今総代会では、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から出席は本人20人、代理人4人の規模縮小で実施。議決権行使書面による出席の450人と合わせて成立定数を満たした。

 任期満了に伴う新役員は次の通り(敬称略)。

 ▽理事 師玉敏代、藏正、泉義昭、源久幸一、栄常光、窪田博州、平山正也、當絹枝、上岡重満、佐々木純哲、山下元達、森晃、前田棟彦、福茂治、山口利光、森繁信、竹下敏也、山下真孝(以上18人)▽監事 政一成、榮哲治、福鋭山、操喜加二、永野清武、中瀬秀治、竹村繁範、池端良昭(以上8人)