サポーター200人でユリ球根掘り取り

球根を掘り取る中学生ら=和泊町笠石海浜公園=

和泊町・笠石海浜公園

 【沖永良部】和泊町の笠石海浜公園で5日、ユリ球根の掘り取り作業が行われた。町の環境美化に取り組む「えらぶゆりサポーター」のメンバー約200人が集まり、作業に汗を流した。

 公園内のほ場や花壇には、テッポウユリとスカシユリが植栽され、毎年この時期に球根の掘り取り作業を行っている。

 この日は小中学生らも参加。球根にびっしりと付いた赤土を、汗だくになりながら両手で丁寧に払い落としていった。

 同町役場企画課によると、テッポウユリの球根約2万球とスカシユリの球根約1万8千球を掘り取ったという。

 えらぶゆりサポーターに登録している和泊中学校卓球部の若水鳳麿さん(3年生・14)は「昨年も経験したけど、大変な作業。秋の植え付け作業にも参加して、来年、花が咲くのを楽しみにしたい」と話した。

 同町花と緑のまちづくり推進協議会の大福勇会長(68)は「今年は新型コロナウイルスの影響で、満開となったユリを見に来る観光客はいなかった。来年は多くの人に見に来てもらいたい」と語った。

 掘り取った球根は、10月ごろに植え付けし、来年4月下旬から5月上旬に見頃を迎える。