新型コロナ予防啓発のため奄美市が製作したポスター
啓発用ポスターなどを手に、感染対策の徹底を呼び掛ける市職員
奄美市は16日、飲食店などの事業所が、新型コロナウイルスの感染症対策として、利用客に感染予防の周知などを行う際に利用できる啓発用のポスターやイラストなどの素材を製作、同市のホームページに公開した。予防対策を確認するチェックシートや来店者に名前や連絡先などを記入してもらう「来店者カード」なども製作、事業者に利用を呼び掛けている。
ポスターは同市の公式キャラクター「コクトくん」と「ロビンちゃん」が手洗いや消毒、マスクの着用、一定の距離を取ることなどを呼び掛ける内容で、「みんなでやらんば!コロナ対策」と感染予防を呼び掛けている。イラストは、全21種類で、事業所で実施している対策によってイラストを組み合わせるなどして利用することができる。また、「換気のためドア・窓を開けています」や「体調の悪い方・熱がある方はまたの機会に…」など、利用客に感染予防対策への協力を求める張り紙も製作した。いずれも市ホームページからダウンロードして利用でき、店内などに張り出すほか、事業所のホームページなどでの利用も可能。同市外の事業所でも市提供であることを明記すれば利用できる。物販などへの利用はできない。
来店者カードは、飲食店などの利用者に入店時に記入してもらう。感染者が発生した場合、感染者の行動履歴の確認や濃厚接触者への連絡などに利用することで、2次、3次感染の防止などに生かす方針で、個人情報は1か月保管した後、破棄することにしている。
奄美大島5市町村が先日策定した警戒レベルは同日現在、感染リスクの高まりを示す「レベル3」となっており、同市健康増進課は、「全国的に感染が拡大しており、最大限の警戒が必要。事業所などでコロナ対策を実施していることを利用客に視覚的に伝えることで、市民一体となった感染防止対策につなげたい」と、感染対策の徹底を呼び掛けている。
啓発用素材の利用に関する問い合わせは市健康増進課(電話0997―52―1111)へ。