役場対応マニュアル25日から適用

役場での感染症対応マニュアルを確認した対策本部会議=24日、与論町=

会議開催制限や定時退庁呼び掛け
新型コロナ与論町対策会議

 【沖永良部】新型コロナウイルスの島内での感染拡大を受け、与論町は24日、同町役場会議室で感染症対策本部会議を開いた。山元宗町長や役場各課長ら21人が参加。役場での感染症予防・対応マニュアルを作成し、各課の連携を確認した。25日から適用する。また、対策会議の前に観光協会などの団体と会合を開き、観光客らに来島自粛の要請を行うことも決定した。

 マニュアルでは、役場職員に対してマスク着用や消毒、会議の開催制限または時間短縮、対面での接触抑制、定時退庁の徹底などを定めたほか、濃厚接触者となった場合や感染者が大幅に増加した場合の対応も記した。 

 来庁者に対しては、庁舎での滞在時間を短くするため電話やメールでの予約受付を行う。各課の窓口開設時間は現行通り(午前8時30分~午後5時15分)で、始業前と始業後に消毒作業をする。会議室の利用においては、参加者の間隔を1・5㍍以上空け、机やイスは会議が始まる前に消毒を行うなどの事項を定めた。

 対策会議の前に、山町長をはじめ、観光協会や旅館業組合、役場商工観光課の担当者が協議し、島外からの来島自粛の要請を決定。同日午後0時30分ごろに防災無線で全町民に向けて放送し、町ホームページにもメッセージを掲載した。

 来島自粛要請について山元宗町長は「与論は真心の島で売っている。これから先の観光を考えたら、町の状況を知らせるべきだと考えた。つらい判断だが、島民と観光客の命を守ることが何よりも大事。感染経路がわかっていない以上、できれば観光客には来て欲しくない」と述べた。