新たに2人、計36人

徳洲会病院 判定除きすべて陰性報告
新型コロナ

 県は27日、与論町内で新型コロナウイルスの感染者が新たに2人確認されたと発表した。70代女性、60代男性が各1人で、これまでの感染者は計36人となった。町内クラスター(感染者集団)認定の可能性について県側は「厚生労働省のクラスター対策班が現在調査中だが、(可能性は)非常に高い」との見方を示した。

 今回感染が報告された70代女性は7月中旬、同町の医療機関に入院中だった知人(感染者)との面会歴があり、22日にせきなどを発症。26日の抗原検査で陽性が判明したため、27日県本土に搬送された。60代男性についても26日の抗原検査で陽性が判明したが詳細は現在調査中。

 なお感染者の所在については27日現在、県本土28人(医療機関22人、宿泊施設6人)、奄美大島島内の医療機関6人、与論島内で自宅療養中2人。

 22日以降、町内で感染者が確認されており、報道陣からクラスター発生の認識を問われたのに対し、地頭所恵・県くらし保健福祉部長は「発生認定については、引き続き対策班の意見を伺いながら調査を進めたい」と述べるにとどめた。

 また台風シーズンを前に搬送体制を報道陣が質問。県側は自衛隊や海上保安庁など複数の要請ルートで調整・対応するとした上で、治療か搬送かの優先判断は「ケースバイケースで、抗原検査と合わせ対処したい」とした。

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 同町の与論徳洲会病院は同日、現在入院中の患者及び、職員(陽性判定された3人除く)のPCR検査について、すべて陰性だったことをホームページ上で報告。島内での感染者発生を受け、施設内のゾーンニングやドライブスルーによるPCR検査など診療体制の現状を伝えている。

 県全体の感染者数は27日現在219人(前日比3人増)。うち医療機関に54人が入院、宿泊施設への入所者は9人、自宅待機は4人としている。