町民約600人PCR検査済み

与論感染2人増え計46人 院内感染1人増11人に
新型コロナ

 県は30日、与論町で新型コロナウイルスの感染者が新たに2人確認されたと発表した。90代女性と40代男性で、同町の感染者は計46人となった。90代女性は、同町の与論徳洲会病院の入院患者で、23日のPCR検査で陰性と判断されたが、29日に再度、同検査を行った結果、陽性と判明した。同病院での院内感染は1人増え11人となった。また、県はこれまでに同町で約600人がPCR検査を受けたことを明らかにした。

 2人はいずれも同町で確認されている感染者の知人や親族。院内感染が判明した90代女性は7月10日に同病院に入院。濃厚接触者として23日に受けた同検査では陰性だったが、病室調整のため他の入院患者らとともに29日に再度、同検査を実施した結果感染が判明した。発熱などの症状はない。30日、海上保安庁の飛行機で県本土の病院に搬送された。女性と一緒に検査を受けたほかの入院患者は全員陰性だった。

 40代男性は、目の充血や味覚障害を訴え、30日に抗原検査を実施し感染が判明。県本土の病院に搬送された。

 同日、県本土に搬送された感染者は計4人。これまでに県本土に搬送された人は38人で、28人が医療機関に入院、10人が宿泊施設に入所している。このほか、奄美大島の医療機関に6人が入院、与論島で2人が自宅待機している。

 県は、県内の感染者受け入れ可能な病床の現状について、受け入れ可能な病床数(230床)に対し、入院患者が52人(29日現在)となっている現状などを示し、「まだ余裕は残っている」としている。

 県全体の感染者数は30日、4人(与論以外は鹿児島市2人)増えて計236人となった。29日現在、医療機関に52人が入院、宿泊施設に14人が入所している。自宅待機は3人となっている。