サガリバナ開花

一夜限りの美しい花を咲かせた丸田さん宅のサガリバナ(提供写真)

奄美市名瀬の庭先
一夜限りの可憐な花

 奄美市名瀬柳町の民家でサガリバナが見頃を迎えた。夜に咲き、朝には散ってしまう、はかなく可憐な花が近隣住民らの目を楽しませている。

 サガリバナが咲いているのは同町の丸田芙蓉子さん宅の庭先。鉢植えだったものを10年ほど前、庭に植え替えたところ、高さ3㍍ほどに成長、毎年、7~8月にかけて、淡いピンクと白色の花を咲かせている。

 今年は、7月下旬ごろから、無数の花が垂れ下がるように咲き始めた。開花のピークだった今月1日には、近隣住民らも集まり、ライトアップされた「一夜限りの花」を楽しんだという。

 丸田さんによると花は、午後8時ごろから開き始め、午後10時過ぎには満開に。一晩咲き誇った後、午前5時ごろから散り始めたという。「今年は例年以上にたくさんの花が咲いている。ほのかな甘い香りがして、とてもきれいです」と話した。

 開花のピークは過ぎたものの、まだつぼみの状態のものもあり、丸田さんは「9月ごろまでは楽しめそう」という。

 サガリバナは、熱帯、亜熱帯地域に生息する常緑高木で、国内では奄美大島が北限とされる。マングローブの後背地や湿地などに自生している。「幸運が訪れる」という花言葉や、一夜で散る美しさから庭先などに植栽する人も多い。