奄美市民体育祭の今年度中止の意向を表明した会長・監督会(12日夜、同市役所会議室)
奄美市 コロナ感染終息見通せず
奄美市は13日、新型コロナウイルス感染拡大の終息が見通せないとして、今年度予定していた第13回市民体育祭(11月8日開催)の中止を発表した。市合併後の2008年初開催から、奄美豪雨による中止となった第3回大会(10年)以来、2度目の中止となる。
市民体育祭は同市、市教委の主催。市内3地域(名瀬、住用、笠利)の8地区で競われ、選手や関係者、応援を合わせると毎年約5千人が参加するスポーツの祭典だ。
12日に開かれた、市体協や関係機関を交えた会長・監督会で各地区の意向を確認。満場一致で開催中止を決定した。
体協関係者によると、当初から感染対策を講じた大会運営は困難とする見方が強く、応援や選手数の制限など規模縮小による開催も検討したが「活動自粛が続いて準備や練習不足」「感染リスクを心配しながらでは楽しくない」―などの意見が占め、地区内から中止に対する異論はなかったという。
監督会で表明した開催中止意向は13日、朝山毅・市体協会長(市長)に伝えられ、正式に中止が決まった。
市体協の岡山嗣夫理事長は「全国的にコロナ感染拡大が続いている状況を考えると中止はやむを得ない。来年は今年の分も含めて盛り上げていけたら」と話した。