イセエビ漁解禁

解禁初日、名瀬漁協市場にイセエビを水揚げする素潜り漁師ら

名瀬漁協、100㌔水揚げ
アカエビ高値は、1㌔4千円台

 奄美群島で21日、イセエビ漁が解禁された。奄美市の名瀬漁協(満林春男組合長)では同日早朝、水揚げされたイセエビの初セリがあり、威勢のいいセリの声が市場に響いていた。アカエビ(カノコイセエビ)の高値は、1㌔当たり4391円、アオエビ(シマイセエビ)の高値は、同3516円の値を付けた。同漁協によると、今年の解禁初日水揚げ量は約105㌔。昨年の解禁初日水揚げ量は約177㌔。今年は瀬戸内町(昨年水揚げ量約70㌔)からの水揚げがなかったため、それを差し引くと、昨年とほぼ同じ水揚げ量だった。

 名瀬漁協市場では午前6時半すぎに魚介類のセリから開始し、イセエビ類のセリは7時ごろから始まった。仲買人が次々とセリ値を付けていた。

 初日は、奄美市名瀬、宇検村の素潜り漁師がイセエビ類を水揚げした。この日は、アカエビ約36㌔、アオエビ約67㌔の計約103㌔が水揚げされた。このほか、数は少ないものの、セデエビ(脱皮したてのイセエビ)0・7㌔、ゾウリエビ0・8㌔、セミエビ(アカテゴサ)1㌔も水揚げされた。

 太平洋側海域で漁をした60歳代の素潜り漁師2人によると、海上はうねりがあったという。80歳のベテラン漁師も水揚げしていた。

 市場には、幼児を連れた家族連れらが見物に訪れていた。

 イセエビ類は、県漁業調整規則で、5月1日から8月20日まで採捕禁止。体長13㌢以下の採捕が禁止されている。