【準決勝・徳之島―大島戦】10回裏、最後のバッター相手に力投を見せる徳之島投手・高峰
延長10回の激戦を制した徳之島ナイン
2020年度秋季大島地区高校野球大会(地区高校野球連盟主催)最終日は21日、奄美市の名瀬運動公園市民球場で続開し、決勝戦・徳之島―大島戦を行った。延長10回、タイブレークの末、徳之島が5―4で粘る大島を振り切り、2年ぶりとなるV奪還を果たした。
試合は、一回裏、大島は死球やエラーで一死3塁1塁とし、3番・安田、5番・武田のタイムリーヒットなどで3点を先制。徳之島も2回表、2死から四球などのランナーを置いて、9番・豊島凌、1番・幸田の連続タイムリーなどで、すぐさま同点に追いついた。
中盤からは、互いに走者を出しながらもあと一本が出ず、我慢の試合が続いた。両チーム投手も再三ピンチを迎えながらも要所で踏ん張り、3―3のまま延長戦に突入した。
タイブレークで行われた延長10回、徳之島は先頭の9番・豊島凌の送りバントが決まりランナー2・3塁。続く1番・幸田が1・2塁間を抜き2走者が生還。最後も、先発の高峰が1点を失いながらも粘り強く大島打線を封じ込めて完投。2018年同大会以来の栄冠を手にした。
徳之島2年・吉田蓮主将は「合宿、地区大会からいい雰囲気で勝ち上がり、勢いそのままいい形で試合ができた」と笑顔。県大会に向けては「まずは8強を目指し、我慢強く一つひとつ丁寧に臨みたい」と表情を引き締めた。
同・吉田公一監督は「初回、先制されたことで開き直ることができ全てが攻め転じた。ミスなどもあったが、明るくあきらめないのが徳之島の原点。(長年続いた大島からの奪取に)プライドでつかんだ勝利だ」と話し、完投の高峰については「相手も打ちあぐねており、行けるところまでいこうと最後まで託した」と称えた。
結果は次の通り。
◇決勝
徳之島
0300000002 5
3000000001 4
大島
(10回タイブレーク)
【徳】高峰―吉田
【大】大野、直江、大野、川口―安田
▽3塁打 豊島優(徳)▽2塁打 幸田②、豊島凉(徳)、武田②(大)
(徳)
34115710412015
打安点振球犠盗併失残
339446302210
(大)