天城、徳之島両町で親子料理教室

地産地消と食文化継承の輪を広げた天城町「親子料理教室」の参加者たち=22日、町防災センター


地産地消・食育の徳之島町「夏休み親子料理教室」参加者たち=22日、町生涯学習センター

和やかに地産地消・食育推進

 【徳之島】夏休みも終盤入りした22日午前、天城町「親子郷土料理教室―かごしまの〝食〟推進事業」(町主催)と、徳之島町「夏休み親子料理教室―朝ごはんを作ろう!」(同)がそれぞれあった。各町の食生活改善推進員らを講師に地場産の新鮮な野菜やフルーツを使った郷土料理、手軽にできる朝食メニューなどに親子で挑戦した。

 いずれも、県内の新鮮で安心・安全な農林水産物を食材に積極的に活用し、健康で豊かな食生活を目指す食育・地産地消など、県の「かごしまの“食”」推進事業の一環。天城町は「徳之島の豊かな農林水産物に育まれた四季折々の食文化の継承を重点に、郷土料理を作る機会の少ない子育て世代への関心の高揚」。徳之島町は、朝ごはんの大切さなど食育推進事業もリンクさせた。

 天城町会場(町防災センター炊き出し室)は、公募定員5組に対し4組10人(子どもは4歳~小学5年生まで6人)が参加。町食生活改善推進員(松村芙美江会長)ら3人の指導で「油そうめん」、「パパイアのきんぴら」、豚みそ、ドラゴンフルーツゼリーづくりを体験。調理後は和気あいあいと試食会で交流。母親の一人は「夏休みの思い出作りにと参加。(小2娘の)包丁の使い方が上手になって驚いた。家でも一緒に挑戦したい」と話していた。

 徳之島町会場(町生涯学習センター調理室)には定員5組に対し計3組8人が参加。町保健センターの管理栄養士や町家庭教育支援員が、朝ごはんの摂取や規則正しい生活習慣の大切さについてまず講話。調理講習では町食生活改善推進員(吉川洋子会長)ら3人を講師にニンジン、ピーマン、ナスなど「島の夏野菜を使った肉野菜炒め」、おにぎり、冬瓜(とうがん)のみそ汁、バナナやドラゴンフルーツなどのヨーグルト和えづくりを体験。試食会では世代間交流にも花を咲かせた。