台風接近に警戒

台風対策でロープを張り巡らし港内に係留された漁船(24日午前11時ごろ、名瀬漁)

「早めに波が落ち着いて」
漁業者、係留作業で備え

 台風8号の接近に伴い、奄美市の名瀬漁港では24日、漁業関係者が船舶を移動させたり、ロープで岸壁に係留したりする作業に追われていた。名瀬漁協によると、台風が奄美群島近くを通過する25日まで休漁する見通し。

 台風は24日午後6時現在、沖縄本島の北西の海上を、ゆっくりとした速度で北上。九州の西を大きく回りながら中国大陸に向かうと予想されている

 同漁協所属の漁船約20隻が並ぶ名瀬港湾内では、24日午前中、漁業者が漁船や作業船の係留作業を実施。船首から対岸にロープを渡し二重に係留して、今後強まる波浪に備えた。

 漁協関係者によると、台風接近による休漁は今年に入って初めて。同漁協の光岡史貴総務部長は「いまはキハダやチビキ(ハマダイ)、ホタ(アオダイ)などが上がる時期。旧盆前なので水揚げは重要。早めに波が落ち着いてほしい」と話した。