沖永良部で大雨

沖永良部で大雨

浸水した空き家を見つめる男性=27日午前7時33分、和泊町国頭=

浸水被害や道路冠水、避難も

 【沖永良部】台風8号の北上に伴う大雨で和泊町では27日、床下浸水や道路冠水などの被害が発生した。人的被害はなかった。

 同日午前5時46分、災害対策本部(本部長、伊地知実利町長)を設置。同6時過ぎには避難準備・高齢者避難開始が出され、西原集落で住民1人が公民館に避難した。

 同町によると、土砂崩れが2カ所で発生し、そのうち瀬名集落の内喜名漁港に向かう道路は通行止めとなっている。和泊集落や和集落の道路冠水は午前中に解消された。民家の床下浸水は9件あった。落雷の影響により町ケーブルテレビの屋内装置の故障も発生している。

 国頭集落では、空き家が浸水。駆け付けた消防団員らが、ひざ上まで水に浸かりながら排水作業を行った。

 空き家に住む予定だった70代男性は「家財道具を運びこんでいるところだった。これから片づける」と話した。

 畑や牛舎などの浸水被害も出ていたが、消防団員が排水作業を行った。