石川氏(奄美漁協)、座安氏(名瀬漁協)指導漁業士認定

指導漁業士に認定された石川伸二氏(前列左)と座安俊朗氏(同右)

大島支庁で交付式 「後継者育成に尽力を」

 「2020年度漁業士認定証交付式」が28日、大島支庁会議室であり、指導漁業士に認定された奄美漁協所属の石川伸二氏(45)=奄美市笠利町=、名瀬漁協所属の座安俊朗氏(57)=奄美市名瀬=の2氏に認定証を交付した。

 交付式で、田中完支庁長は「恵まれた水産資源がある奄美漁業の役割は大事であり、県内外に水産資源を供給してほしい。奄美は今、新型コロナウイスの影響を受け厳しい状況だが、漁業で盛り上げてほしい。後継者育成に尽力を」と期待を込めた。

 続いて、認定を受けた2氏のあいさつがあり、石川氏は「漁業者、漁協職員が一丸となって(魚の)鮮度保持に取り組んできたが、まだまだ課題はたくさんある。関係者と協力して取り組んでいきたい」と述べ、座安氏は「奄美群島水産青年協議会の活動に関わって20年ぐらいになる。これまでの活動が認められての認定と思っている。福祉施設への魚のプレゼントなどの活動を継続していきたい」と述べた。

 同席した奄美漁協の柊田謙夫組合長、名瀬漁協の満林春男組合長がお祝いの言葉を贈った。

 石川氏は▽瀬物一本釣り漁業主体の漁業経営▽奄美漁協が一体となって進めてきた魚の鮮度保持技術の向上や衛生管理・温度管理による魚価の向上等に率先して継続的に取り組んできた▽19年度に青年漁業士に認定された。

 座安氏は▽イセエビや魚類、貝類を対象に素潜り漁業、潜水器漁業等による漁業経営▽名瀬漁協青壮年部長、奄美群島水産青年協議会の会長や顧問として若手漁業者の指導・育成に努めてきた▽20年4月から名瀬漁業集落代表に就任し、漁業集落活動の推進に努めてきた。

 20年度は県内で8人が指導漁業士に認定された。