町りゅうがく館で行われた龍郷町議選の開票作業（午後７時半ごろ）
任期満了に伴う龍郷、和泊、知名、与論の４町議選は30日、各町で投票が行われ、即日開票の結果、新議員44人の顔ぶれが出そろった。龍郷町で初の女性議員が誕生したほか、和泊町でも１人の女性候補が当選を果たした。現職を上回る新人が立候補した知名町では、５人の新人が当選、新旧交代が進んだ。投票率は龍郷町が81・13％（前回比１・15ポイント減）、和泊町が80・48％（同３・08ポイント減）、知名町が82・23％（同２・45ポイント減）、与論町が80・65％（同２・23ポイント減）となり、４町とも前回選を下回った。
４町議選には、龍郷（定数10）が11人（現職６人、新人５人）、和泊（定数12）が14人（現職9人、元職１人、新人４人）、知名（定数12）が15人（現職７人、新人８人）、与論（定数10）が13人（現職９人、元職１人、新人３人）の計53人が立候補、44議席を巡り激戦を展開した。
投票は午前７時～午後６時まで４町の各投票所で行われ、同７時半～８時に各町の開票所で開票作業が開始された。開票所では支持者らが集まり、支援する候補の得票状況を見守った。
午後８時45分確定。定数10を現職６人、新人５人の計11人で争った結果、現職６人、新人４人が当選。新人１人が涙をのんだ。平岡馨氏（61）が４９３票を獲得してトップ当選を果たし、２位は久保誠氏（64）、３位には伊集院巖氏（63）が続いた。最下位当選者の得票は２７８票で、前回と同票だった。
唯一の女性候補の隈元已子氏（66）が初陣を飾り、町制史上初の女性議員が誕生した。
▽当日有権者数４８８０人（男２３１２人、女２５６８人）▽投票者総数３９５９人（男１８９３人、女２０６６人）▽棄権者数９２１人（男４１９人、女５０２人）▽投票率81・13％（男81・88％、女80・45％）▽有効投票総数３９１５票▽無効投票総数44票
午後９時10分確定。定数12を現職９人、元職１人、新人４人の計14人で争った。結果、現職８人、元職１人、新人３人が当選した。政党別では公明１人、無所属11人。
前回トップだった川畑宏一氏（37）が、前回得票を上回る５２７票を獲得、２回連続のトップ当選を果たした。当選者の集落別内訳は、和泊４人、国頭２人、手々知名、喜美留、内城、畦布、玉城、根折が各１人。
▽当日有権者数５２０６人（男２５５７人、女２６４９人）▽投票者数４１９０人（男２０９４人、女２０９６人）▽棄権者数１０１６人（男４６３人、女５５３人）▽投票率80・48％（男81・89％、女79・12％）▽有効投票総数４１６０票▽無効票30票
午後９時25分確定。現職７人と新人８人が立候補。現職全員が議席を守り、新人３人が涙をのんだ。トップ当選は新人の川畑光男氏で４３６票を獲得。２票差で現職の外山利章氏が続いた。
新人同士で票を奪い合うなか、候補者最年少36歳の福川勝久氏は、自転車で市街地を回るなどして認知度アップを図り、３０４票を獲得した。最下位当選者の得票は１９１票、次点は１３２票だった。
▽当日有権者数４７５０人（男２４１９人、女２３３１人）▽投票者総数３９０６人（男１９９７人、女１９０９人）▽棄権者数８４４人（男４２２人、女４２２人）▽投票率82・23％（男82・55％、女81・90％）▽有効投票総数３８７８票▽無効投票総数28票
午後10時45分確定。定数10に現職９人、元職１人、新人３人の計13人が立候補し、現職７人、元職１人、新人２人が当選した。政党別では全員無所属。無所属新人の原栄徳氏（61）が６１７票を獲得、２位に２６６票の大差をつけトップ当選を果たした。共産は唯一の議席を守れなかった。
当選者の集落別内訳は朝戸３人、那間と茶花が２人、立長、古里、麦屋が各１人。
▽当日有権者数４３０６人（男２０９２人、女２２１４人）▽投票者数３４７３人（男１７２１人、女１７５２人）▽棄権者数８３３人（男３７１人、女４６２人）▽投票率80・65％（男82・27％、女79・13％）▽有効投票総数３４４１票▽無効票32票