肝試し怪談会

オンライン怪談会の様子

肝試しで驚かせる社員ら

「廃病院みたい」「人間が一番怖い」
奄小・名中オンラインで

 奄美新聞社と奄美小学校PTA(渡嘉敷誠会長)は8月29・30日、オンライン会議ツール「Zoom(ズーム)」を使ったオンライン怪談会を開催しました。奄美小学校・名瀬中学校から11人の児童・生徒らが参加し、怪談を語り合ったり、プロの怪談師のパフォーマンスに耳を傾けたりしました。同社の社屋を使ったオンライン肝試しでは、幽霊に扮した社員が登場。児童らからは「怖かった」「面白かった」などの感想が聞かれました。

 同小学校では毎年夏休みにPTA主催のお化け屋敷が開催されますが、今年は新型コロナウイルスの影響で開催できませんでした。そこで、オンライン会議ツール「Zoom」を使って怪談を語り合う「怪談会」が2夜連続で行われることになりました。

 1夜目の29日は、同社の記者が怪談の朗読を行ったほか、奄美小学校の児童が、いわゆる「ヒトコワ(人が怖い話)」「イミコワ(意味が分かると怖い話)」に分類される怪談を朗読。ほかにも、「夜の駐車場で黒い煙のような物体を目撃した」という心霊体験談も飛び出しました。

 怪談会の締めくくりは、ウェブカメラ越しに真っ暗な夜の社屋内を探索する「リモート肝試し」。同社の女性社員が白い着物を着た幽霊に扮して画面に映りこむと、児童らからは「あれ?今…」「気のせいかな?」といぶかしげな声が上がりました。

 2夜目の30日は、児童から、ホラー好きの間で大人気の怪談「八尺様」が披露され、参加者らは固唾をのんで耳を傾けました。続いて、愛知県を中心に活躍するプロの怪談師「ヌガザカ」さんがリモートでゲスト出演。三重県で実際に現地調査した心霊現象について語りました。プロの語り口に児童らからは「怖かった」の感想が聞かれました。

 2夜目のリモート肝試しでも社員扮する幽霊が登場。前夜と違い、暗闇から勢いよく飛び出して驚かせました。

 インターネット回線がたびたびダウンするハプニングに見舞われながらもなんとか終了。回線が弱かったのか、はたまた霊障か…。参加者らの様子を見守った渡嘉敷PTA会長は「いい思い出ができたのではないか」と振り返りました。