オカヤドカリ観察に熱中

ムラサキオカヤドカリ(枠内)など希少な動植物のガイドに耳を傾けるツアー参加者(写真は喜界島サンゴ礁科学研究所提供)

喜界島サンゴ研・自然散策ツアー

 地域の貴重な動植物の魅力について知ってもらおうと、喜界町の喜界島サンゴ礁科学研究所(渡邊剛理事長)はこのほど、町内で自然散策ツアーを開いた。子どもから大人まで43人が参加。国の天然記念物に指定される「ムラサキオカヤドカリ」などの生き物観察に熱中した。

 イベントは環境省グリーンワーカー事業の一環。島内の国立公園指定区域になっている荒木・中里遊歩道周辺で夕方行われ、同研究所研究員の駒越太郎さんと、地元で自然ガイドをする冨充徳さんが案内役をつとめた。

 ツアーでは遊歩道で見られるサンゴ礁段丘や地層の観察、生息するなど動植物の生態をわかりやすく解説した。参加者は間近で見るムラサキオカヤドカリに興味津々。ガイドの言葉に耳を傾けた。

 参加者は「ガイド付きツアーだったので満足」「普段見慣れた動植物もガイドされると面白く感じた。途中、トカゲ(アオカナヘビ)がいたりして驚いた(笑)」などと話した。

 同研究所は引き続き環境保全の啓もう活動に取り組み、関連イベントを計画していく方針だ。