指定避難所にテントを設置して間隔を確保する工夫を凝らした(4日、役場コミュニティセンター内)
窓ガラスにベニヤ板を打ち付ける会社関係者(4日午後0時ごろ、喜界町湾)
喜界町 台風直撃に備え、感染症対策も
非常に強い台風10号が奄美地方に接近するのを前に、喜界町は4日、町内で指定避難所を開設した。新型コロナウイルス感染症対策として1人用テントを合計50張り設置。同日までに、避難住民を受け入れる準備を終えた。きょう5日午後には警戒本部を設置し、住民に早めの避難を呼び掛けるという。
同町によると、この日は避難所として休養村管理センター、役場コミュニティセンターを開設。防災無線やホームページで食料や水の持参など利用時の注意事項を伝えている。
屋外用テントはコロナ感染拡大対策を目的に今年度補正予算で購入。台風など自然災害時の避難所内で、避難者同士の距離が保たれるよう1~2人用200張り(未納入)、1人用50張りを確保した。
同町総務課は「台風接近による本格的な避難所開設は今年初めて。コロナ対策と災害避難を適切に対応できるようつとめたい」としている。
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奄美地方で台風が最も早く接近する同町では、4日午前中から町内の事業所などで台風に備える様子が見られた。喜界徳洲会病院は入り口前に障壁物を置き、市街地内の民間会社は窓にベニヤ板を打ち付けるなど、それぞれ飛来物対策に余念がなかった。