台風にも負けず体育祭開催

1年生の演舞

2年生の演舞

演舞を終え、笑顔を見せる3年生

3年生によるフォークダンス

熱気あふれるパフォーマンス披露
大島北高、体育館で

 奄美市笠利町の県立大島北高校(下髙原涼子校長、生徒138人)では5日、第52回体育祭が開催された。
大型台風襲来と重なり、急きょ体育館に場所を変えプログラムを短縮しての開催となったが、生徒らは高校生活の一ページを彩ろうと各種目に熱気あふれるパフォーマンスを披露した。

 体育館開催とコロナ対策もあり、来場者は3年生の保護者に限られたが、我が子の有志をカメラに収めようと、体育館の二階では、カメラを片手に保護者らが熱心に見守っていた。

 会場には生徒らが夏休みに製作したパネルが展示され、背中を押した。生徒全員によるエールの交換でスタート。リレー競技はすべて省かれてしまったが、各学年による出し物に全力を出し切っていた。

 プログラム最後は、応援団演舞。団員たちが夏の初めから取り組んでいたという力強い演舞が学年ごとに繰り広げられ、会場を熱気で包んだ。

 3年の応援団長を務めた植田蒼生さんは、1年生から応援団に参加している。ネット動画などを参考に、構成から演舞までを考えた。「当初7人しか集まらなかったが何とか13人に増え、やっと組めるようになった。校庭で練習が許可された夏休み後半だけでは足りなかったので、早くから公園を利用して午前中に練習した。難しい演舞はなかなかそろわなかったが、当日までに全員がそろって完成できた」とチームの協力と頑張りを称えた。

 2階席でカメラを構えていた母親の拓美さんは「最初は人数が集まらなく人集めが大変だったようだが、部活もそっちのけで頑張っていた。いい思い出になったのでは」と蒼生さんの雄志を余すところなくカメラに収めていた。

 また、3年の栄陽菜さんは「ダンスと応援の練習頑張った。体育祭で北高がパーっと明るくなってうれしい」と眼を輝かせた。3年の永田理人さん、尾上玲緒さんのお母さんらも「急きょ室内になって残念だったが、こうして見ることができて良かった」と話した。