新型コロナ第3弾承認
財調残高25億7081万円
奄美市議会6月定例会は7日開会し、会期を28日までの22日間と決めた。「新型コロナウイルス感染症緊急対策事業(第3弾)」を盛り込んだ2020年度一般会計補正予算(第5号)の専決処分1件を承認、同予算(第6号)や特別会計関連補正予算など9議案を上程した。
補正予算(第6号)は歳入歳出にそれぞれ1億7866万円を追加するもので、補正後の一般会計は総額398億70万円。新型コロナウイルス感染拡大に伴い中止や延期となった12事業にかかる予算1億7672万円を減額する一方、新型コロナ対応の地方創生臨時交付金2億2839万円を歳入に組み入れた。これまでに発表した対策事業と合わせたコロナ関連予算の総額は59億9212万円となった。
専決処分の一般会計補正予算(第5号)については、関誠之議員(社民)が、市の新型コロナウイルス対策事業などについて質疑した。
専決処分された一般会計補正予算(第5号)は、新型コロナウイルス感染症対策事業として2億6573万円を追加するもの。例年実施しているプレミアム商品券「ほーらしゃ券」の発行事業に8150万円を計上。発行枠(5万冊)とプレミアム率(37・5%)を拡充するほか、国の緊急経済対策補正予算(奄振交付金)を活用した観光促進事業などを盛り込んだ。
予算の内訳は、感染拡大防止対策関連費が2288万円で、経済対策が2億4285万円。奄振交付金などの国庫補助金1億1074万円と市財政調整基金1億5499万円を充当した。
関議員は緊急対策(第3弾)編成後の財政調整基金の残高などについて質問。市財政課は「(補正予算)繰り入れ後の残高は25億7081万円となっている」などと答弁した。