協定を締結した宇検村の元山公知村長(右)と村社協の松井寿一会長
宇検村(元山公知村長)と村社会福祉協議会(松井寿一会長)は9日、「地域共生社会の実現に向けた包括的地域連携に関する協定締結式」を村役場会議室で行った。近く村保健福祉課職員1人を村社協に派遣し、①地域福祉計画・地域福祉活動計画の策定②地域福祉の推進―などに向けて相互連携を図る予定。
協定締結式には、村役場幹部、村社協幹部ら20人が出席。最初に元山村長、松井会長が協定書に調印した。
あいさつした元山村長は「相互の役割分担を決め、村民のため、村の未来へ向けて地域福祉計画等をしっかり立てて積み上げていかねばならない。施設の建設も検討課題。みんなで取り組んでいこう」と述べ、松井会長は「お互いに意見を交わしながら村民のために連携しよう」と協力を呼び掛けた。
続いて、村社協へ派遣される村保健福祉課の浅尾晋也さん(保健師、介護支援専門員)が「2019年度地域共生モデル事業報告」などを行った。この中で19年度に実施した①支え合いマップづくり(社協に委託)②同マップづくりの効果(課題の指摘、地域の強み、行動計画の提案)20年度は8集落で実施予定。定期的にマップづくりを開催しながら互助の強化を図る③同マップづくりで出てきた地域課題▽空き家問題は、全ての集落で課題に挙がった▽一人暮らしの人の生活支援(介護サービスでは対応できない部分)▽集落によって異なる見守りの程度に差―などに関して説明した。
また、「生活の困りごと調査」「〝つなぐ〟人材の確保」「地域福祉計画・地域福祉活動計画の策定プロセス」「社協での業務内容」「宇検村の主観的幸福度」―などについて説明した。
「地域福祉計画・地域福祉活動計画の策定プロセス」は、▽20年度=人材研修、住民の生活・基礎調査、住民への普及啓発(情報発信・イベント企画)▽21年度=住民参加型ワークショップ実施、活動計画・推進するチーム立ち上げ、2計画の策定▽22年度=計画に記載された活動の支援。