15日からクロウサギ交通事故防止キャンペーン

交通事故防止を呼び掛けるアマミノクロウサギのマスコット「あまくろ」と環境省の職員(右、阿部愼太郎所長)

環境省、確認件数増加傾向

 環境省奄美群島国立公園管理事務所と徳之島管理事務所は、国の特別天然記念物アマミノクロウサギの交通事故防止キャンペーンを始める。奄美大島と徳之島で9月15日から11月15日まで。同省は毎年観光客が増加する夏期から、アマミノクロウサギの活動が活発になる秋期にかけてキャンペーンを実施している。

 奄美群島国立公園管理事務所によると、アマミノクロウサギの交通事故確認件数は依然増加傾向にあり、今年は8月までに両島で34件を確認しているという。この件数は調査開始の2000年から最多件数を更新する可能性もあるとして、警戒を強めている。また、時期は9月から12月までが増加傾向にある。

 キャンペーンはアマミノクロウサギをモチーフにしたマスコット「あまくろ」も登場する啓発イベントの開催や、各市町村の防災無線やエフエムでの放送、ポスターの掲示やチラシの配布など。

 実施イベントの日程は以下の通り。

 ▽23日、伊仙町役場前、午後3時から▽10月24日、奄美市住用町」の黒潮の森マングローブパーク、午後0時半から午後2時半まで(予定)

 同事務所の阿部愼太郎所長は「アマミノクロウサギは林道だけでなく、国道にも出没する。いつ出てきても止まることができるような運転を心がけてほしい」と述べた。