龍郷町ひとり親、親子料理教室

玉ねぎの皮をむく

みそ汁の出汁の色や香りを確かめる

「交流の輪広がった」
子どもの自立促し、自身へ

 龍郷町生涯学習センターりゅうがく館で12日、ひとり親の親子を対象とした料理教室があった。群島内母子部いきいきふれあい事業予算を利用し、同町母子父子寡婦福祉会(山田ヤヱ子会長)が主催する。2019年に始まり、今回が4回目の開催。この日は5組14人の親子が参加した。ひとり親の親子の交流の場や、子どもの自立を促し自信につなげることを目的としている。

 この日のメニューはカレーライスのほか、みそ汁、サラダ、佃煮の4品。同料理教室は「ご飯とみそ汁は子どもひとりで作ることができる」状態を目指し、毎回その二品は必ず取り入れているという。調理はみそ汁やサラダなどの担当別に分かれた。同会役員らは出汁の取り方や野菜の切り方、効率の良い片付けの方法などを指導。できる限り子ども主体で進めていった。

 器用にタマネギの皮むきやカットをしていた前田大翔さん(戸口小2年)は、「3回目の参加。家ではお母さんと一緒にカレーやお好み焼きを作る。料理は楽しい」と笑顔。

 親子で参加した里樹莉亜さん(龍瀬小5年)の母・明美さん(48)は、「親子共に交流の輪が広がった。多くの大人の目があるので安心して、焦らずに子どもと時間を過ごすことができる。参加するごとに自信がついたようで、『これ切ってもいい?』と声を掛けてくるようになった」という。また、「自分たちで作ったからか、残している子どもが少ない。食育もできてありがたい」と話していた。