筆運び力強く交通安全啓発

書道パフォーマンスを行う大島高校書道部部員たち

大高生が書道パフォーマンス
秋の全国交通安全運動前に

 県立大島高校書道部(木村文音顧問、部員24人)は13日、21日から始まる秋の全国交通安全運動を前に「交通安全啓発書道パフォーマンス」を奄美市名瀬のAiAiひろばで開いた。2年生15人は、音楽に合わせて大きな紙に「今日も安全に帰ってきてくれてありがとう」など、力強く筆を走らせ交通安全をアピールした。

 イベントは、秋の全国交通安全運動(21~30日)を前に安全への意識を高め、少しでも交通事故を減らそうと奄美警察署が企画。同署が同校に協力を持ち掛け、同部員らが快く引き受けた。

 部員らは1カ月前から、揮毫=きごう=する言葉や振り付けなどをみんなで考え準備。2年・松本彩希部長は「安全に帰りたくなるようなメッセージにした。いろんな世代に届くとうれしい」とあいさつし、パフォーマンスが始まった。

 曲が流れ出すとおそろいの袴姿で次々と部員らが登場し、数人が入れ替わりながら床に置かれた紙に筆を走らせた。訪れた保護者など観衆も曲に合わせて手拍子で応援。4分ほどで「わたし達は誰かの大切な毎日を守っていく」など、交通安全をイメージする思いを込めた言葉を書き上げた。

 松本部長は「自分たちの世代が(地域の安全を)伝えていくことも大切。いい作品ができた」と汗をぬぐい笑顔。奄美署・中野誠署長は「一糸乱れぬ部員の動きと作品に感動」と称え、「今後も地域の交通事故防止に努めていきたい」と誓い新たにした。

 作品は秋の全国交通安全運動期間中、奄美市役所庁舎内で展示される。