身近なエコ活動の実践報告も

「わたしのエコに関する実践報告」と題して発表した吉永実冬さん(手前右)。小中学生19人が発表

環境保全、自由研究の調査結果 小中学生19人が発表
龍郷町

 龍郷町環境教育実践研究事業による2020年度「自由研究発表大会・環境教育シンポジウム」が12日、りゅうがく館講堂で開かれた。「自然環境の保全等に関する取り組み」では小中学生3人がマイクを握り発表、「自由研究についての発表」では小中学生16人がそれぞれ調査した結果を発表した。また、奄美野生生物保護センターの晝間さよ子自然保護官補佐が「奄美大島の魅力と世界自然遺産に向けた取り組み」をテーマに講演した。

 「自然環境の保全等に関する取り組み」では、吉永実冬さん(龍瀬小5年)が「わたしのエコに関する実践報告~環境日記より」と題して発表。▽(自動販売機前に)置き去りにされた空き缶▽「プラスチックごみを飲んで死んだ象」について報道した新聞記事▽プラスチックごみの減量をめざして▽「祖父のために 手ぬぐいエコバッグ作りに挑戦」▽わが家のエコ「使い古したタオルの再利用」「余った野菜の利用」「野菜の皮を使ったエコ料理」―を紹介。まとめでは「身近なエコ活動からのスタート。1人1人の取り組みは小さくても、家庭や地域社会で取り組めば大きな力に変わる」と強調した。

 龍北中1年の平山怜乙名さんは「リサーチきょら(海岸ごみ調査&清掃)活動の取り組み」「オゾン層の破壊」のテーマで発表し、上村一心くんは「アマミノクロウサギの実態」のテーマで発表した。

 上村くんは、まとめの中で「調べるまでは、アマミノクロウサギは絶滅しそうなぐらい危ないと思っていたけれど、さまざまな取り組み(生息状況モニタリング調査、交通事故防止対策、マングースバスターズの活動、保護増殖事業)により、実際は増えていることが分かった」などと発表した。

 自由研究では「台風はなぜ発生するのだろうか」「川の生き物~戸口川の生き物について」「それで大丈夫?あなたの手洗い」など七つのテーマで、小中学生16人が発表した。