「いつまでも元気で長生きを」

大和の園では敬老年金支給のほか、柳原さん(手前左から2人目)、平さん(同3人目)の百歳祝いも行われた

大和村 354人に敬老年金支給
大和の園 柳原さん、平さん百歳祝いも

 大和村は15日、村内の高齢者に敬老年金と記念品を支給した。伊集院幼村長は村内集落と福祉施設の13カ所を訪問し、「みなさんの苦労があり今の私たちがある。いつまでも元気で長生きしてください」と述べ、健康長寿を祝った。

 敬老年金は、同村在住の高齢者の長寿を祝おうと1971年から続く事業。今年度の敬老年金支給対象者は75歳以上の354人で、70~74歳の94人を含む計448人には記念品も贈呈された。

 同年金は75~89歳が年1万8千円(月1500円)で、90~99歳が同3万6千円(月3千円)。100歳以上は年12万円(1万円)が一括して支給された。

 同村戸円の村特別養護老人ホーム大和の園で行われた贈呈式では、今年百歳を迎えた平シノさんと昨年百歳を迎えた柳原ヨシさんが出席。伊集院村長は「元気な姿を見ながら渡すことができてよかった」と祝福。同施設41人分を代表で受け取った柳原さんは「とてもありがたいことです」と笑顔で応えた。

 またこの日は、2人の百歳を祝う内閣総理大臣賞の伝達式もあわせて実施。親族らも駆けつけて節目が祝われた。

 柳原さんは、1919年(大正8年)12月1日生まれの大和浜出身。昨年伝達を予定していたが新型コロナウイルスの影響に伴いこの日となった。

 一方の平さんは、1920年(大正9年)7月12日生まれの大和浜出身。2人には、伊集院村長から祝い状や記念品が伝達された。

 5人の子どもに恵まれたという柳原さんは「こんなにうれしいことはない」と話し、「これからはゆっくり過ごしたい」とまだまだ達者な姿も健在。

 平さんには長男の實武さん(77)夫婦らが参加。「くよくよせずストレスをためないタイプ。今でも何でも食べるのが長生きの秘訣では」など思い出を振り返った。

 なお同村の百歳以上の高齢者は柳原さんと平さんの2人のみ。