台風10号の農作物被害ではサトウキビなど工芸作物被害が最多となった(奄美大島北部の被害状況)
県は、台風10号の被害状況をまとめ公表しているが、農業関係(14日午後3時現在)では被害総額は11億24万6千円に上った。このうち農作物等は8億2千万円余りで、品目別では奄美や熊毛地域で栽培されているサトウキビなど工芸作物が最多となり、全体の6割を占めている。
農業関係の被害状況は、農作物等8億2022万4千円(被害面積1万2001・4㌶)、農業施設353件・2億7812万2千円、農業・畜産産業用機械2件・190万円など。最多の農作物等ではキビなどの工芸作物の被害が中心で、被害額4億9961万2千円、被害面積9822・7㌶。
農業施設の被害額は耕種、畜産、園芸合わせて2億7812万2千円。被害額では奄美も含まれている畜産関係(2億2791万8千円)が8割強と大部分を占めた。件数は耕種37、畜産117、園芸199。
県有施設の被害は38カ所で発生。奄美関係は、農業開発総合センター大島支場6カ所(ガラス室の破損、施設の天井屋根破損)、鹿児島中央家畜保健衛生所大島支所喜界町駐在機関1カ所(扉の全損)となっている。
商工業被害で奄美関係は、奄美市で店舗被害(看板・壁等破損)が24件あり、被害額は967万円。同市では設備被害(車両・電照看板破損)もあり、3件・120万円となった。
住家被害のまとめをみると、奄美の合計は250棟となった。市町村別状況は次の通り。
奄美市165棟(半壊1、一部破損163、床上浸水1)、大和村22棟(すべて一部破損)、宇検村9棟(同)、瀬戸内町6棟(一部破損4、床下浸水2)、龍郷町46棟(半壊2、一部破損44)、喜界町2棟(半壊1、一部破損1)