永田さん88歳、かんぽ生命県表彰報告

表彰状を手に笑顔を見せる永田さん

13年、晴れた朝にラジオ体操率先
「100歳まで続けたい」

奄美市名瀬の小宿第1公園でラジオ体操に取り組む小宿ラジオ体操会「アマンクラブ」の発起人でクラブを長年に渡って率先してきた永田靜江さん(88)が4日、かんぽ生命が実施するラジオ体操優良団体等表彰で県表彰を受賞し、奄美新聞社を訪れ報告した。13年間、同公園で地域住民の健康づくりに貢献してきた永田さんは「このような宝物をいただけて感激。100歳まで続けたい」と喜びを語った。

きっかけは2007年、夫を亡くした永田さんが「一人暮らしの気分転換に」と近くの公園で1人でラジオ体操を始めた。数日後には3人4人と仲間は増え、口コミや呼び掛けも手伝って現在のメンバーは25人。年間約360日、正月でもお盆でも、雨さえ降らなければみんなで輪になってラジオ体操を続けている。

永田さんは毎朝、体操が始まる30分前の午前6時には公園に出て、掃除したり飲み水を準備する。年末には、体操を続けてもらおうと会員一人ひとりに手作りのスタンプ帳を配布。メンバーからは「校長先生」と呼ばれて慕われるなどリーダー的存在としてクラブの活動を長年支えてきた。

表彰は4日朝、公園で仲間に囲まれて行った。永田さんは「朝からおいしい空気を吸って体を動かすことでご飯もおいしく体調も整う」と体操の効果を強調。「みんなが毎日集まることで地域もまとまり、見守りにもつながっている。いつまでも続く限り続けたい」と喜んだ。

なお表彰は、㈱かんぽ生命保険、日本放送協会(NHK)、NPO法人全国ラジオ体操連盟の主催で、1956年から開始。全国、地方、府県表彰の3部門があり、今年度県内では3団体・2個人が受賞している。