連覇を示すVサインでゴールを決める和泊6区の久冨南空
最後の力を振り絞ってテープを駆け抜ける亀津5区・久保妃可
2020年度第52回大島地区中学総合体育大会・大島地区中学校駅伝競走大会大島本戦(大島地区中学校体育大会)が15日、奄美市の名瀬運動公園周回コースであった。奄美群島内各地の予選を勝ち抜いた男女各12校が出場。男子は1区からトップに立ちそのままゴールを駆け抜けた和泊が連覇を達成。女子は粘り強い走りで中盤に逆転を果たした亀津が12年ぶりの頂点に輝くなど、上位各4校が県大会への切符を手にした。
今大会は、新型コロナウイルス対策の観点から各地で初の予選を実施し、出場権を得た男女各12校が対戦。同陸上競技場を発着点に、男子20㌔(6区間)、女子12㌔(5区間)でタスキをつないだ。
男子は、県大会での戦いを見据える和泊が「1区から攻める」との作戦通り、スタート早々からトップを奪って疾走。2区以降は喜界と競り合うもその差はじわじわと広がり、先頭を譲ることなくゴール。喜界に19秒、3位以下には約2分の大差をつける1時間9分46秒のタイムで圧倒した。
和泊の伊地知陽太主将は「目標の1時間6分は切れなかったが、みんなで高め合いながらいい走りができた」と笑顔。県大会には「1位を狙えるチーム。大会までにはそれぞれがタイムを縮め、コーチを胴上げできるよう頑張りたい」と話した。
女子は、1区でタイム差16秒の4位につけた亀津が粘り強い走りで相手を追い上げた。2区で2位、3区ではトップを捕らえて逆転。「欲張らずに持てる力を発揮できるように走ろう」との作戦通り、それぞれが自分の能力を余すことなく引き出せたことで、12年ぶりとなる念願の勝利を引き込んだ。
亀津の鶴野茉莉主将は「最高。飛びぬけて速い選手はいないチームだが、一人ひとりが〝みんなのために〟とベストの走りができた」と強調。「みんなでつかんだ勝利。県大会では少しでも上位を目指したい」と話した。
なお、男子は、和泊、喜界、古仁屋、赤木名。女子は亀津、小宿、朝日、和泊が、11月11・12日に指宿市で行われる県大会への出場権を獲得した。
結果は次の通り。
【男子】〈6区間・20㌔〉▽1区(3・85㌔) ①花輪琉太(和泊)12分35秒②市來崎靖幸(喜界)③東田誠矢(亀津)
※通過 ①和泊②喜界③亀津
▽2区(3・05㌔) ①住友晴城(喜界)10分21秒②伊地知陽太(和泊)③久野耀大(小宿)
※通過 ①和泊②喜界③小宿
▽3区(同) ①東龍之介(和泊)10分34秒②体岡大地(喜界)③沖島秀斗(金久)
※通過 ①和泊②喜界③小宿
▽4区(同) ①名越康西(和泊)10分38秒②濵川輝太(喜界)③奥村海大(朝日)
※通過 ①和泊②喜界③小宿
▽5区(同) ①寳永唯斗(伊仙)10分39秒②登島孔涼(朝日)③西絆斗(赤木名)
※通過 ①和泊②喜界③小宿
▽6区(3・99㌔) ①山元獅土(古仁屋)13分28秒②大山倖汰(赤木名)③住友晴哉(喜界)
※総合 ①和泊1時間9分46秒②喜界1時間10分5秒③古仁屋1時間11分41秒④赤木名1時間11分51秒
【女子】〈5区間・12㌔〉▽1区(2・81㌔)
①相良奈々(面縄)10分46秒②岡山実優(小宿)③中田琴華(和泊)
※通過 ①面縄②小宿③和泊
▽2区(2・01㌔) ①手島凛花(朝日)7分38秒②鶴野茉莉(亀津)③吉田にこ(小宿)
※通過 ①小宿②亀津③面縄
▽3区(同) ①伊田美咲(亀津)7分48秒②永里美南海(面縄)③川上楓恋(和泊)
※通過 ①亀津②面縄③和泊
▽4区(同) ①福﨑心結(朝日)8分5秒②寺原優(和泊)③川元志音(小宿)
※通過 ①亀津②面縄③和泊
▽5区(3・05㌔) ①要田光春(赤徳)11分35秒②川畑桜(田皆)③久保妃可(亀津)
※総合 ①亀津46分47秒②小宿47分36秒③朝日47分38秒④和泊47分45秒