〝ウイズコロナ〟対応で文化祭

生徒たちの作った映像作品を鑑賞する来場者たち

古仁屋高校 映像や手話、発表工夫

 瀬戸内町の古仁屋高校(重吉和久校長)の「第66回文化祭」が1日、同校体育館であった。新型コロナウイルス対策のため、生徒らは事前に撮った映像を放映したり、声が拡散しないよう手話歌にしたりと発表方法を工夫。〝ウイズコロナ時代〟に対応した文化祭で、学校生活の思い出を刻んだ。

 今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、ステージでの発声を控え、映像作品を観賞するなど新しい形式で進行。2・3年生は舞台発表、1年生は作品展示で日頃の成果を披露した。

 テーマは「青春Now~わーきゃの心をひとつに感じよう古高のキセキ~」。舞台会場の体育館では席の間隔を十分に空け、入口では検温や消毒など対策を徹底した。

 文化祭は2年2組全員が出演する「映像ショー」で開幕。ハンドサインによる手話歌や2週間かけて撮影した創作映像などが放映され、観衆は手拍子と拍手で場を盛り上げた。

 別会場では、紬の小物や書道、衣服などの作品がおしゃれに展示。訪れる保護者らの目を楽しませた。

 2年の宮山寛大実行委員長は「時間が限られるなか、間に合ってよかった。(新しい形式に)もめることもあったがみんなが協力し、いい作品が披露できた」と笑顔。生徒会を担当する久保優子教諭は「映像編集などこれまでにない取り組み。コロナ禍での新しいひとつの形も見えた」と喜んだ。